【中央時評】カブールとモガディシュ…国家はなぜ失敗するのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.16 15:40
2021年8月30日、大混乱の中で最後の米軍がカブール空港を離れた。タリバン政権がアフガニスタンをまた掌握した。2001年米同時多発テロの背後だったウサマ・ビンラディンのアルカイダを支援し、米国の攻撃で崩壊してから20年ぶりとなる。厳格なイスラム律法統治がまた始まり、女性差別と人権侵害が深刻な状況だ。
カブールの混乱は最近公開された映画『モガディシュ』を思い出させる。映画は、ソマリア反乱軍が1990年12月に首都モガディシュを占領した一触即発の状況を扱っている。ソマリアは1991年1月に反乱軍が執権したが、内戦が長く続き、今でもテロが絶えない。今年8月にもモガディシュの飲食店で自爆テロが発生した。米国がイスラム過激派組織アルシャバブの拠点を空襲しているが、治安不在でソマリアの国民は震えている。