ファイザー説得してワクチン開発…“土のスプーン”夫婦の「850億ドル神話」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.14 10:46
世界最大の製薬会社「ファイザー」の副社長は昨年1月、ドイツのある無名バイオテック企業CEO(最高経営責任者)から電話を受けた。内容は「新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチンを一緒に開発しよう」というものだった。電話を受けたのはファイザー副社長でありワクチン開発首席責任者のフィリップ(フィル)・ドリミッツァー博士だった。彼はこの無名の企業家で科学者の提案を一刀のもとに斬り捨てた。
電話をかけたのはウグル・サヒン博士(56)。当時は無名だったが今この会社、ビオンテックの価値はファイザーにも並ぶ勢いだ。ビオンテックはサヒン博士が妻のオズレム・トゥレシ博士(54)とともに2008年に起業した。彼ら夫婦科学者は結局9カ月でワクチン開発に成功した。ビオンテックの成功ストーリーもファイザーなどの数多くの拒絶を得て書かれたといえる。サヒン博士が今月11日(現地時間)、英国テレグラフとのオンラインインタビューで、順調ではなかったワクチン開発ストーリーを公開した。
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