電気自動車バッテリーのリサイクル技術、競争活発
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.10 15:53
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5月、アウディ・フォルクスワーゲン・コリアが、気候変動の深刻さと炭素低減の必要性を知らせるために開催した展示会「ゴー・トゥー・ゼロ」に電気自動車バッテリーのリサイクル工程を表現したモデルが展示されている。[中央フォト]
電気自動車のバッテリーのリサイクル技術競争に火がついている。廃バッテリーをリサイクルすれば、電気自動車の価格の30~40%を占めるバッテリーの原価も下げ、環境汚染も軽減することができ、一石二鳥の効果がある。
9日、業界によると、廃バッテリーのリサイクル技術開発に最も積極的なのは、米国のレッドウッド・マテリアルズ(以下、レッドウッド)だ。すでにグローバル電気自動車1位のテスラと協力し、ニッケル・リチウム・コバルトのような原材料を回収している。7億ドル(約769億円)以上の投資を既に受けている。レッドウッドの投資家リストには、アマゾンや、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏などが名を連ねている。JBストラウベル最高経営責任者(CEO)は「確保した資金で米国内の地位を強化し、北米や欧州などに新規施設を建設する」と述べた。ストラウベルCEOはテスラの創業メンバーでもある。テスラの最高技術責任者(CTO)を務め、2017年にレッドウッドを創業し、2019年にテスラから出てレッドウッド事業に専念している。
テスラも廃バッテリーのリサイクルに積極的だ。テスラは先月公開した年間戦略レポート「2020テスラ・インパクト・レポート」で「自己リサイクル技術で廃バッテリーの素材の92%を回収することができるようになった」と公表した。テスラは昨年末、ネバダ州のギガファクトリーに自社のバッテリーセルリサイクル設備の第1段階設置を完了した。電気自動車専門メディアのエレクトリックは「テスラが最大の原材料生産企業になることができる」と評した。