住居価格・家計負債「危険水位」…金利カードまた取り出した韓国銀行
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.10 10:16
韓国銀行(韓銀)が年内の追加基準金利引き上げのシグナルを再び送った。家計負債の急増と不動産価格の上昇が当面落ち着かないという判断を下しながらだ。反面、基準金利の引き上げが家計負債の増加速度を鈍化させるなど韓国経済の安定的成長に寄与すると分析した。韓銀は先月26日に金融不均衡の深化などを理由に基準金利を年0.5%から0.75%に引き上げた。
韓国銀行が9日に国会に提出した「通貨信用政策報告書」にはこのように今後の基準金利引き上げに対する方向性が明確に記された。韓銀は今後通貨政策の運用方向について「通貨政策の緩和程度を徐々に調整していく」と明らかにした。今年6月の報告書で明らかにした「現在の通貨政策緩和基調を維持していく」よりも方向性が明確化した。
根拠は幾つかある。まず韓銀は家計負債の急増と不動産など資産価格の急騰に伴う金融不均衡が当面解消されにくいと判断した。金融監督当局による家計融資の引き締めにもかかわらず、住宅売買・チョンセ関連の資金需要が続いて8月にも銀行券の家計融資が6兆ウォン以上増えた。韓銀が今月8日に発表した「金融市場動向」によると、8月末基準で銀行の家計融資残額は1046兆3000億ウォンで7月末より6兆2000億ウォン増加した。チョンセ資金融資を含む住宅担保ローン(残額763兆2000億ウォン)が1カ月の間に5兆9000億ウォン増えた。