IOC、北朝鮮への支援金数十億没収…その背景にはバッハ会長の怒り
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.10 06:40
国際オリンピック委員会(IOC)の北朝鮮に対する資格停止処分で北朝鮮はIOCの支援金も受け取ることができなくなった。IOCの事情に明るい関係者は9日、「IOCの北朝鮮支援金が数百万ドル(数億円)はなる」としながら「平壌(ピョンヤン)の立場では北京オリンピック(五輪)に参加するしないよりは支援金を受けられないことのほうが痛い部分」と話した。AP・ロイター通信は「IOCが北朝鮮に数百万ドルを没収(forfeit)したもよう」と表現した。
IOCの対北強硬策には「不敬罪」が根底にある。当初、韓国政府は2032年夏季五輪の南北共同開催を推進していた。韓国政府の意志の伝達を受けたIOCが北側に数回意志の確認を行ったが北朝鮮は黙殺無返答で一貫した。米国のIOC消息筋は中央日報に対して「『スポーツを通した平和増進』は五輪精神の主要な柱である以上、IOCも開かれた姿勢で検討したと承知している」と話した。そのようなIOCに北朝鮮が無視戦略を使って災いを自ら招いたといえる。2032年五輪開催地はオーストラリア・ブリスベンに確定した。これに加えてIOCが新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)拡大にも甘んじながら開催した東京五輪に北朝鮮が選手団を派遣しないと一方的に通知したことが決定打となった。