タリバン「試合中に顔・体が見える可能性…女性はスポーツ禁止」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.09 08:04
アフガニスタンを掌握したイスラム武装組織タリバンが女性のスポーツ競技を禁止すると発表した。
タリバン文化委員会のアフマドゥラ・ワシク副委員長は8日(現地時間)、オーストラリアのメディアとのインタビューで女性にはスポーツは不適切かつ不要だと主張した。
ワシク副委員長は、クリケットの試合を例に、「女性の顔と体が隠れない状況が生じかねない。イスラムは女性がこのような姿を見せることを許容しない」と述べた。
続けて、「今はメディア時代で写真や動画がある。人々がこれを見る」とし「イスラムとイスラム首長国は、女性がクリケットやスポーツをすることを許容しない」と強調した。
アフガンでは、クリケットの人気のあるスポーツだ。タリバンは男子クリケットチームの場合、年末にオーストラリアで開催されるテストマッチへの参加を承認するとしている。
タリバンは先月中旬、米軍撤退に乗じてアフガン政権を奪還した。タリバンが厳しいイスラム法に準拠する「イスラム首長国」の建設を宣言したことで、女性の人権にも赤信号が灯った。
これまでタリバンは女性の人権を尊重するとしていたが、すでに女性の活動を制限し、暴力行為を日常的に行う状況が見られている。
タリバンは、新しい教育の規定を設け、女子大生がニカプ、アバヤなどを着用し、目を除く全身を覆わせた。暫定政府を編成したが、内閣に女性は1人も含まれなかった。