「正恩氏と2人でタバコ」李炳哲氏アウト…トップ5入りした個人教師の朴正天氏
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.07 13:44
北朝鮮が6月に政治局委員を解任し、ランクを元帥から次帥に降格した朴正天(パク・ジョンチョン)軍総政治書記を政治局常務委員兼書記に任命したと、北朝鮮メディアが7日、伝えた。政治局常務委員は金正恩(キム・ジョンウン)総書記をはじめ、崔竜海(チェ・ヨンヘ)最高人民会議常任委員長、趙甬元(チョ・ヨンウォン)組織書記、金徳訓(キム・ドクフン)内閣総理の5人で構成された労働党の最高権力機構だ。
北朝鮮は6月、李炳哲(イ・ビョンチョル)労働党中央軍事委副委員長を常務委員から解任した後、2カ月ぶりに常務委員に加えた。北朝鮮軍の序列1~2位を争う軍総政治局長出身の李炳哲委員長の代わりに任命されたわけだ。ただし、新たに常務委員になった朴正天氏が李炳哲氏が務めていた中央軍事委副委員長の役職まで担ったのか、また、書記を務める分野がどこなのかについて、北朝鮮は公開しなかった。
目を引くのは、6月に防疫失敗の責任を負って共に頭を下げた李炳哲氏とは異なり、朴正天氏が復活したという点だ。金総書記は、中国との貿易に備え、宜州(ウィジュ)飛行場に防疫設備を指示し、軍が担って進めた工事に不備があったことを受け、6月に2人を非難した。当時、北朝鮮が公開した写真では2人は頭を下げており、選挙権を持つ他の政治局委員とは異なり手を挙げないなど、権力から遠ざかるように見えた。