コロナ完治者はワクチン必要ない?打てば「ブースターショット」効果
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.03 09:15
新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)完治者もワクチンを打つべきか。23万人近い韓国の新型コロナ完治者の間で提起されている疑問だ。専門家は「完治者も感染後に得られた中和抗体(ウイルスを無力化する抗体)の持続力に限界があるため、ワクチンを打たなければならず、再感染予防に役立つ」と助言する。
2日、韓国疾病管理庁によると、新型コロナ完治者の中和抗体生成率は感染から6カ月後に78%程度維持されていることが分かった。その後、時間が経つにつれ、低下する。抗体維持期間は、年齢、重症度、基礎疾患の有無などによって異なる。今年2月、日本東京大学医科学研究所の研究では3~6カ月程度と分析された。
中和抗体が生成されたからといって、新型コロナから安全だという意味ではない。大韓ワクチン学会のマ・サンヒョク副会長は、「防御力の有無を評価するには、抗体の量と濃度が重要」とし「(時間が過ぎると)中和抗体が消えるため、疾病庁や米国疾病管理予防センター(CDC)などで完治者にも予防接種を勧告している」と説明した。最近、完治者はファイザーやアストラゼネカの1回接種だけで強い抗体反応を示すことが分かった。ミョンジ病院診断検査医学科のイム・ジェギュン教授のチームは先月27日、学会誌(JKMS)に感染履歴がある医療スタッフ2人にファイザーを1回ずつ接種したところ、既存の抗体反応の30~40倍の水準を示したという研究結果を発表した。英国・米国などでも感染履歴がある場合、ワクチン接種後の抗体反応が活発だったという結果が伝えられた。いわゆる「ブースターショット」効果だ。