【コラム】「人形長官」の言論統制観がもたらした惨事
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.01 07:56
もう1枚の写真がある。法務部の朴範界(パク・ポムゲ)長官が先月26日午後5時ごろ仁川(インチョン)空港の入国審査台の前でアフガニスタン人協力者の家族である幼い姉妹に人形を渡した後に歓迎あいさつをする姿だ。朴長官は「大韓民国法務部長官です。大韓民国に来られことを心から歓迎します」と話した。翌27日に法務部の姜声国(カン・ソングク)次官が雨の中でひざまずいて傘を持つ職員の前で会見する「傘次官」議論の前編だ。
朴長官の人形伝達式直前には法務部職員らと外交部映像写真共同取材団10人ほどがもめごとを起こしたりもした。「長官が人形を渡すパフォーマンスをするので移動して取材してほしい」という法務部の要請を、取材陣が「アフガン人が入国ゲートから出てくる姿が重要だからいまは移動し難い」と拒否しながらだ。だが「空港内の取材をわれわれが許可したのにこんな形ならば許可を取り消すこともできる」という法務部の脅しに結局一部記者らは移動して朴長官の人形伝達式をカメラに収めなければならなかった。