【コラム】K独裁の登場か=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.27 08:35
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)で「K+ベンチャー」行事を開いた。洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相は25日、「K-テストベッドが我々の経済の躍動性を強化する触媒剤になると確信する」と述べた。K-防疫、K-ワクチンなどで好評を得ると、今ではもう何にでもKを付ける。もともとKoreaのKはK-POP、K-フード、K-ビューティーのように世界的な競争力を確保し、大韓民国の地位をさらに高めた分野に対する一種の献詞だった。これを文在寅政権は国家主導の政策や事業にむやみに使用してKの価値を毀損した。現政権に入って深刻になった実情は隠しながらだ。それはK-独裁だ。
タンクで軍事クーデターを起こしたわけでもなく、厳格に選出された権力であり、政敵を拷問することもないのに、何が独裁なのかと思うかもしれない。独裁も進化する。いわゆる「新型独裁」だ。2018年6月、英時事週刊誌「エコノミスト」はグローバル金融危機(2008年)以降、民主主義指数が落ちている国は89カ国にのぼると伝えた(民主主義指数が上昇した国は27カ国)。そして具体的な民主主義の退行段階として(1)国家危機事態で国民は危機克服を約束した指導者に票を集める(国政壟断事態で文在寅大統領の当選)(2)このように執権した指導者は絶えず仮想の敵(積弊勢力と土着倭寇)を作り出して攻撃する(3)執権勢力に立ちふさがる独立的な機関(司法府・検察・監査院など)を束縛したり去勢したりする(4)メディアを掌握して世論を操作(言論懲罰法)したり選挙法改正(準連動型比例代表制および衛星政党)などで国民が執権勢力を追い出すのを難しくする。