韓経:カーボンニュートラルに揺れ動く原材料市場…韓国企業も超緊張(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.26 10:39
鉄鉱石は主にコークスを焼いて発生する熱を活用する高炉で銑鉄から作られる。鉄スクラップを入れて電気を燃料に使う電気炉からも銑鉄を作る。コスト節減のため高炉工法で銑鉄を生産する時も鉄スクラップを10%ほど入れる。鉄鉱石と鉄スクラップの価格は石油とは違い地政学的要因の影響も少ないため、造船、自動車、電子、建設など前方産業の景気に従い同様の動きを見せた。
世界の鉄鋼生産の約50%を占める中国がこうした価格同調化現象に亀裂を生み出した。中国は2060年までのカーボンニュートラル実現を目標に大々的な鉄鋼産業構造改編に出た。中国の二酸化炭素排出の15%を占める鉄鋼産業の変化なくして目標達成は難しいと判断した。
中国政府は鉄鋼減産とともに生産過程で多量の炭素を排出する高炉基盤の生産を減らし、電気炉の割合を拡大する産業再編に入った。炭素排出量が高炉工法の25%水準の電気炉の割合を現在の全鉄鋼生産の10%水準から2030年には40%まで増やすことが核心だ。