LSエムトロン「三菱重工業のお金ではない」…徴用賠償に思わぬ伏兵(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.20 06:58
韓国の強制徴用被害者が裁判所で三菱重工業の韓国内企業との商品代金の債権に対して、差押・取立命令まで受けたが、現金化の前に新たな伏兵に襲われた。三菱重工業に支払わなければならない商品代金がある第三債務者のLSエムトロン側が「われわれが取り引きしている企業は三菱重工業ではなく、その子会社である三菱重工業エンジンシステム」と主張しているためだ。
今月12日、水原(スウォン)地裁安養(アニャン)支部は強制徴用被害者側が申請した三菱重工業物品代金の債権差押および取立命令申請を受け付けた。2018年10月最高裁の強制徴用損害賠償確定判決以降も日本企業の損害賠償が行われないため、被害者は韓国内にある日本企業の資産を追跡してきた。今回差し押さえられた債権額は請求金額総額を基準として約8億5000万ウォン(約7930万円)余り。強制徴用被害者4人の損害賠償金3億4000万ウォン余りとそれに対する遅延損害金、執行費用などをすべて合わせた金額だ。