【社説】手ぶらで帰国、ずさんな契約、荒唐無稽なワクチン約束=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.19 11:12
新型コロナウイルス感染者が毎日2000人台まで増え、ワクチン供給に問題が繰り返し発生すると、韓国政府代表団が先週米国のモデルナ本社をあたふたと訪問し何か問題を解決したかのような姿を見せた。しかし手にできる成果を得られないまま帰国したが、釈明過程で韓国政府がこれまで隠してきた恥部が明らかになった。当初からワクチン契約が不十分で、具体的対策も提示できないのにも韓国政府は荒唐無稽な約束を乱発し続けている。
韓国政府代表団は一昨日に訪米協議結果としてモデルナが8~9月に供給量を拡大し、9月初めの早期供給に最善を尽くすことにしたと発表した。だがモデルナから時期と量に対する確約もなく、「早く多く送るよう努力するという約束を受けた」という言葉だけ繰り返し、手ぶら帰国という指摘を受けている。
ワクチン初期戦略が失敗したという指摘を受けると、韓国政府は昨年末「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が直接モデルナの最高経営責任者と通話し、4000万回分を繰り上げて供給することにした」として成果を誇示した。だがモデルナのワクチンは4回にわたり納品がずれこみ、最近まででようやく6%の供給にとどまった。月別・四半期別にワクチンがどれだけ入ってくるのか契約内容を公開しろとの怨声が激しくなると政府は「秘密保持契約のため明らかにできない」と言い逃れた。