「飛行機に乗せてほしい」 カブール恐怖の大脱出
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.17 08:25
15日、アフガニスタン首都カブールの米国大使館では星条旗が降ろされ、タリバンが掌握した大統領府にはタリバンの旗が掲げられた。一部のアフガニスタン国民はこの日から過去の「恐怖政治」で悪名高かったタリバンの統治から抜け出すためにハミド・カルザイ国際空港に殺到し、必死の脱出を試みた。16日、数千人が集まって飛行機に載せてほしいと言いながら滑走路を掌握し、空港運営は麻ひした。1975年南ベトナム崩壊当時の「サイゴン脱出」を連想させた。
カブールの空の道は16日、米国など各国政府が自国民を移動させるために急派した航空機を除いては事実上塞がれた。ハミド・カルザイ国際空港は押し寄せた人波によってすべての民航機の運航が中断された。
SNSに投稿された空港の映像には、市民が飛行機ボーディング・ブリッジによじ登り必死にしがみついている様子が捉えられた。また別の映像には空港に走って行く市民の群れが確認され、銃声と共に子どもたちが泣き叫ぶ声が聞こえた。AFP通信は「米軍が彼らを滑走路から追い出すために威嚇射撃を加えた」と伝えた。ある米国人の役人はロイター通信に対して「空港に殺到した群衆は統制不能状態だった」とし「発砲は混乱を緩和するためのもの」と話した。