ハングル翻訳本も作成…米国のコロナ起源発表前に焦る中国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.16 11:20
バイデン米大統領が5月26日に情報機関に命じた新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)起源調査の90日間の期限終了が今月23日に迫っている。米国の情報機関が武漢ウイルス研究所流出説とコウモリからヒトへの感染説のうち、どんな証拠でどちらに結論付けるのかによって米中衝突の水位が左右される見通しだ。中国は最近になって、コロナの起源は中国ではなく米国とし、国を挙げた総攻勢に出た。ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は15日、中国の反発は「中国国内を事前に消毒しようとする措置」と評した。
中国は「攻撃が最善の防御」という兵法に忠実な姿勢だ。中国中央放送(CC-TV)のメインニュースの新聞聯播は14日、「米国防疫の真相その3:世界一のウイルス拡散国」という見出しの連鎖評論を報告した。放送では「米国は本土のウイルス制御に失敗しても、いかなる効果的な出国規制措置も取らずにウイルス伝播を放置し、世界の民衆の生命と健康にとって重大な脅威になった」とし「米国がウイルス起源の調査を受けなければならない対象」と主張した。新聞聯播は11日から「米国は世界第一の防疫失敗局」、「米国は世界第一の政治責任回避国」という評論シリーズを放送している。
CC-TVが主張した「米国第一」とは、9日、中国シンクタンクが発表した報告書の内容とよく似ている。9日、中国人民大学の重陽金融研究員、太和シンクタンクの海國圖智研究員は報告書「米国第一?米国防疫の真相」を共同発表した。56ページの分量の報告書は、米国を防疫の失敗、政治の責任転嫁、コロナ拡散、政治分裂、貨幣乱発、社会的混乱、フェイクニュース、テロ根源国の分野で世界一と非難した。