金与正副部長の一言に韓国の汎与党国会議員74人が動いた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.06 08:48
韓国国会議員74人が今月中に開催予定の韓米合同演習の延期を促す共同声明を発表した。民主党のソル・フン、ユ・ギホン、チン・ソンジュン議員などは5日午後、国会で記者会見を行って「韓米合同演習はその規模と関係なく、北朝鮮を対話と交渉の場に呼ぶうえで難関となることを認めざるを得ない」として「韓米両国が合同演習を延期する方針を積極的に検討して決断することを提案する」と明らかにした。この日の声明には民主党議員61人と正義党(6人)・開かれた民主党(3人)・基本所得党(1人)議員が署名した。無所属のキム・ホンゴル、ヤンイ・ウォニョン、尹美香(ユン・ミヒャン)議員も参加した。
民主党議員が主導したこの日の声明は事実上党指導部の意見を正面から逆らったもので、党内波紋が少なくない見通しだ。特に、金与正(キム・ヨジョン)北朝鮮労働党第1副部長の露骨な演習中止の圧迫が与党の混乱を引き起こす局面になった。
宋永吉(ソン・ヨンギル)民主党代表はこの日、声明発表に先立って行われたラジオインタビューで「韓米間で合意した演習は避けられない」として「韓米同盟と韓米間の信頼に基づいて南北関係を解決していくべきだ」と話した。韓米連合司令部副司令官出身であるキム・ビョンジュ院内副代表も「今は合同演習の延期や中止を主張するには遅すぎた時点」とし「演習に参加する米軍がほとんど韓国に入国した状態で、真っ最中の演習が進められる中で政界が縮小したり中止したりするように求めるのは適切でない」と主張した。このような懸念を受け、ソル・フン議員は「われわれは避けられないという(宋代表)の話を聞いたことがない」と話した。