【社説】MBCの相次ぐ東京五輪放送事故、本当に公営放送なのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.02 13:44
MBC(文化放送)が2020東京オリンピック(五輪)で相次ぐ放送事故で物議をかもしている。毎日のように起きる論争と失策で公営放送の義務と責任を本当に全うしているのか疑ってしまう。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)第4波と歴代級の猛暑で疲労を感じている国民の気持ちを逆なでしているという批判を受けている。
一昨日に行われた韓国と日本の女子バレーボール予選リーグに関するMBCの報道が代表的事例だ。韓国が劇的な逆転勝ちを収めたこの日、MBCのYouTubeチャネル「Mビッグニュース」は金軟景(キム・ヨンギョン)選手のインタビュー映像に関係のないテロップをつけて視聴者を混乱に陥れた。「国民に希望を与えたが」という記者のコメントに金選手が「ありがとうございます、とても満たされた気持ちです」と答えた場面で、質問の部分のテロップを「サッカー、野球は負けてバレーボールだけ勝ったが」と処理した。該当のテロップだけを見た視聴者は金選手が違う種目の選手たちをバカにしていると誤解しかねない。太ももの血管が破裂しながらもプレーを続けて闘魂を発揮した金選手個人に対して礼儀を欠いていることはもちろん、正確性・客観性が命であるニュースの本領を無視した行為であるのは明らかだ。MBCは「編集過程で誤解の素地があったという指摘を受けた」とし、論争直後に非公開処理をした動画の原本全体を掲載し直したが事態はすでに大きく広がった状況だった。