【グローバルアイ】米中の「平らな外交」の衝突
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.30 11:24
昨年9月、米国のテリー・ブランスタッド駐中国大使が人民日報に「相互主義(Reciprocity)に基づく関係再調整」という文章を送った。寄稿は拒否された。中国の崔天凱・駐米国大使と正反対の処遇に失望したと言って北京を離れた。
今年3月には中国最高指導者が「平視外交」という言葉を出した。「中国はすでに世界を真っ直ぐ正面から、平らに見ることができるようになった」としながらだ。相互主義の中国式表現だ。すぐにアンカレッジ会談が開かれた。楊潔チ外交担当政治局委員が「平らな」発言を述べた。
今月26日、天津で米中の相互主義と平視外交がぶつかった。先に米国がウェンディ・シャーマン国務副長官の訪中を打診した。米国務省ナンバー2に中国はナンバー5の謝峰副部長をぶつけた。ナンバー2の楽玉成副部長は米国担当者ではないという理由だ。会談不可。米国が拒否した。「傾いた運動場」を蹴ってしまった。