東京オリンピック（五輪）男子ゴルフの第１ラウンドから韓国のゴルフファンをときめかせるマッチアップが待っている。韓国を代表するゴルファー任成宰（イム・ソンジェ、２３）が五輪ランキング１位のコリン・モリカワ（米国）、世界１位のローリー・マキロイ（アイルランド）とラウンドする。

２９日から４日間の日程で埼玉県霞ヶ関ＣＣ東コースで開催される東京五輪ゴルフの第１ラウンドで、任成宰はモリカワ、マキロイと同じ組で競技をする。今大会に世界１位のジョン・ラーム（スペイン）、２位のダスティン・ジョンソン（米国）が参加しない中、出場ゴルファーのうち最も実力がある２人の選手と任成宰が対戦するということだ。

世界ランキングでは任成宰が２７位、モリカワが３位、マキロイが１３位。経験的な面でもマキロイとモリカワが任成宰を上回る。マキロイは２０１０年代を代表するゴルファーだ。米プロゴルフ（ＰＧＡ）ツアーで通算１９勝し、世界ランキング１位を１０６週間守った。モリカワはこの３年間で頭角を現した。昨年の全米プロゴルフ選手権、今年の全英オープンで優勝し、２年連続でメジャー大会を制した。長打者が力を発揮しているＰＧＡツアーの舞台で、技術で優勝を狙えるゴルファーになった。今大会でもＰＧＡツアーが選定する五輪パワーランキングのほか、各ブックメーカーの金メダル予想候補でも筆頭に挙がっている。

任成宰が２人の選手に対抗できないわけではない。任成宰もこの３年間、ＰＧＡツアーで注目されてきた選手だ。２０１８－１９シーズンＰＧＡツアー新人王、昨年３月のホンダクラシック優勝、昨年１１月のマスターズ準優勝など成果を出している。アイアンショットが得意で、疲れを知らず最も多くの大会を出場しているため「アイアンマン」「ロードウォリアー」などと呼ばれる。ＰＧＡツアーの五輪ゴルフパワーランキングでも任成宰は堂々と６位に名を連ねた。五輪メダル候補の一人ということだ。

マキロイ、任成宰、モリカワともに初めての五輪挑戦で、各自のゴルフスタイルで競技に臨む。マキロイは５年前、ジカウイルスを理由に五輪出場を辞退したが、今回は「ゴルフが五輪種目として残るにはトップ選手らが多数出場しなければいけない」とし、五輪に挑戦することになった。３選手は２９日午前１０時２５分、第１ラウンドを開始する。