韓国、7月モデルナ200万回分が足りなくても抗議できない…怪しいモデルナ契約(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.28 08:39
韓国政府が今月中に米国製薬会社モデルナ社から導入することにした新型コロナワクチン200万回分が来月に先送りされた。モデルナの欧州製造工程に問題が発生しながらだ。このため、8月第1週目に50代の接種計画を急いでファイザー製ワクチンに代替せざるを得なかった。だが、韓国政府はモデルナに問題提起をすることができない。契約違反事項ではない。医療界内外では今回のことをきっかけにモデルナとの不合理な契約を正すべきだという指摘が出る。
27日、中央日報の取材によると、当初7月韓国に入ってくることにしたモデルナ製ワクチン物量は304万回分程度だった。現在104万回分だけが導入された。残りの200万回分程度の物量は8月に繰り越された状態だ。
「繰り越し事態」はモデルナの欧州地域の生産問題によって発生した。現在、欧州の原液生産はスイスのロンザが、瓶詰(充填・仕上げ)はスペインのロビーがそれぞれ受け持っている。モデルナは製造工程上の問題で生産が難しくなり、23日午後韓国政府に関連事実を通知した。25日船積み分をのせることができないという内容も含まれた。その後、政府はモデルナに7月に供給するかどうか、供給可能な物量などを26日まで確認してほしいと求めた。だが、今月の追加導入は結局「0回分」になった。