韓国、モデルナに続いてノババックスも支障…下半期のワクチン需給に混乱続く
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.28 06:59
新型コロナワクチンの需給日程が先送りされ、50代の接種計画に混乱が続いている。モデルナ社が生産に支障が生じたという理由で7月に供給することにしていた物量を8月に提供すると通知してきたためだ。防疫当局は直ちに来週予定された満55~59歳対象者にモデルナ製の代わりにファイザー製ワクチンを接種することにした。わずか2週間前に公言した「7月内ワクチン1000万回分導入」の約束は守れなくなった。さらに、7-9月期から導入される予定のヤンセン製とノババックス製ワクチンの需給状況もめどが立たず、下半期の接種日程全体が複雑になるのではないかという懸念の声があがる。
新型コロナ予防接種対応推進団(推進団)は27日、ブリーフィングで7月供給予定だったモデルナ製ワクチンが8月に入ってくることに日程が調整されたと明らかにした。このような状況であるにもかかわらず、政府はモデルナに抗議や問題提起をすることができない。契約に違反したわけではないからだ。韓国政府は昨年末4000万回分のモデルナ製ワクチンを先行購買契約を締結した。導入物量は四半期期別に決まっている。該当四半期別物量の中で月別・週別物量を協議して搬入する方式だ。このため、生産問題にともなう物量の繰り越しも契約違反事項でない。慶尚南道(キョンサンナムド)医師会のマ・サンヒョク感染病対策委院長は「製薬業界では政府がモデルナと不合理な契約を結んだという指摘が出る」と話した。