【時論】われわれのキムチを「シンチー」と呼ぼうという奇怪な発想=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.27 11:01
文化体育観光部はわれわれ固有の食品である「キムチ」の中国語表記を「辛奇」〔中国語の発音はxinqi(シンチー)〕に変えると今月22日、発表した。このために「公共用語の外国語翻訳および表記指針」訓令を改正した。「候補用語16個を検討した結果、シンチー(辛奇)がキムチと発音が似ていて『辛くて珍しい』という意味を現わすため、キムチを表現するのに適切な用語と考えられて」専門家の検討を経て選定したという。
中国政府は中国で販売されるすべての商品に中国の文字(漢字)で名称を表記することを義務付けているため、韓国キムチを中国市場に出すためにはやむを得ず漢字の名称を使わなければならない苦衷は分からなくもない。中国のこのような文化覇権主義は懸念の種だが、かといってキムチを漢字で表記するために「辛奇」を考案して公表した処置はあきれる。
漢字は決して中国だけの文字ではない。わが国でも2000年以上使ってきたほか、日本も使っている東アジア共通の文字だ。したがって漢字には当然韓国式の漢字発音がある。キムチを「辛奇」と表記した瞬間、中国語の発音では「シンチー」になるが、韓国式に読むと「シンギ」になる。誇らしい固有名詞「キムチ」が「シンギ」に化けるのだ。