【リセットコリア】非対面・遠隔・先端国防で未来戦に備えるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.26 15:38
韓国大統領選挙の時計が進んでいる。新型コロナ長期化と低成長の韓国、核を放棄しない北朝鮮、精巧なグローバル戦略を駆使する米国、これに対抗する中国など、国家間の戦略が連合して衝突する。今後5年またはそれ以降のために我々はどんな国家戦略を立てるべきなのか。国家未来戦略と安全保障リスク管理のために三重のアイアンドームを構築する必要がある。
最初に、米国の衰退、中国の浮上という「安米経中」論の錯視を克服しなければいけない。世界経済1位、基軸通貨と国際金融システム掌握、米国を除いた5大軍事大国の海・空軍力を合わせたものより強い火力を持つ米国は単一覇権国として機能する。中国の浮上を低く評価しようということではない。中国浮上のレトリックと実体を区別できない場合、「安米経中」のような二分法的エラーをしてしまう。フォーリンアフェアーズ最新号は「中国の浮上継続は可能か」と題して中国共産党の未来・経済・軍事・改革・台湾問題を集中的に分析した。核心は持続の可能性だ。果たして自由民主主義市場経済が不可逆に至ったグローバル体制で、中国は米国に対抗できる覇権国に無事に到着して競争できるのか。荒く作動する国内政治体制と一帯一路式の覇権追求はすでに正当性と拡張性を喪失したと、フォーリンアフェアーズは診断する。
2つ目、北朝鮮の脅威をどのように見て、どのような北朝鮮戦略が必要なのか。深刻な経済難の中でも金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は核を放棄いない。むしろ核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を通じて脅威を強めている。しかしこうした北朝鮮の姿と共に北朝鮮内部の亀裂を注意深く見なければいけない。1990年代半ばの「苦難の行軍」以降に進んだ市場化は、反社会主義逸脱を越え、国家部門の組織的腐敗と国家財政の市場依存を深めている。北朝鮮レベルの低所得貧困国の中でも、特定国に自国経済の90%以上を依存する国はない。「それなりに持ちこたえる」ことに成功しても、事実上、経済主権を喪失した国家の未来は想像が可能だ。核を持つ北朝鮮と下からの亀裂が始まった両極の北朝鮮を立体的に分析し、それぞれの代案を用意しておかなければいけない。