【コラム】水準以下の大統領候補を審判する未来世代の反乱=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.26 15:08
歴史がある製薬会社のCEOの言葉だ。営業職の社員を採用するのに名門大出身者が集まった。ソウル大経営学科出身の志願者に「本当に通う考えがあるのか」と尋ねたところ、「採用されれば骨を埋める」という言葉が返ってきた。最近の若者は地獄のような就職の関門を通過した後、住宅費に挫折する。このため恋愛と結婚を恐れる。昨年の合計特殊出生率は世界最低の0.84だ。ピーターソン国際経済研究所は「生産人口の減少が韓国経済に新型コロナの余派より大きな衝撃を与えるかもしれない」という見方を示した。
親の老後対策の国民年金も若者には「多段階金融詐欺」にすぎない。保険料を毎月納付するが、自分たちには受けるお金が残っていないからだ。積立金は2042年に1774兆ウォンでピークとなり、2057年にはなくなる。イ・チャンス次期韓国年金学会会長は「未来の世代の反乱が起きるだろう」と警告した。
ところが与野党の有力大統領候補は「今とは違う未来」を築くことに関心がない。「過去」は泥仕合をするのに慣れた舞台であり、票があふれるところだからだ。与党では李在明(イ・ジェミョン)京畿道(キョンギド)知事が突然「2004年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が国会で弾劾される当時、李洛淵(イ・ナギョン)前代表は賛成した」と攻撃した。李前代表は「反対票を投じた」と反論した。すると丁世均(チョン・セギュン)前首相は「私は弾劾を防ぐために議長の席を守った」と述べた。17年前の政治状況は今とは完全に違う。今になって誰が誰を「裏切り者」と審判しているのか。