【コラム】中国の「世紀の祭典」を隣国が喜べない理由(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.22 15:08
中国共産党の無謬主義も問題だ。中国共産党と中国は建国初期、党と指導者のミスで数多くの試行錯誤を経た。米ハーバード大学の中国史の碩学、ジョン・キング・フェアバンク教授は著書『中国の歴史―古代から現代まで(邦題)』の「大躍進運動(1958~60年)」の章で「約2000万~3000万人が中国共産党によって強行された政策のために栄養失調と飢餓で命を失った」と述べた。フェアバンク教授は「死亡率の増加を示す統計の数だけ見ても、これは人類が経験した大災難の1つであることに違いない」と強調した。
中国系米国人の歴史学者・イマニュエル・C.Y.シュー(徐中約)教授は、『The Rise of Modern China(近現代中国の台頭)』の「大躍進運動と人民公社」で、当時、毛沢東が「15年以内に、英国の工業生産性に追いつくか、さらに追い越すだろうと述べた」とし、毛沢東と中国共産党の責任を明らかにした。
フェアバンク教授は「文化大革命(1966~76年)」の章では、「57年の反右派闘争で始まった中国の失われた20年の終末」と表現し、「大災害の範囲があまりに広かったため、約1億人が直接的に巻き込まれた」と記述した。シュー教授は81年6月の中国共産党第11期第6回中央委員全体会議が「文化大革命は毛沢東同志が起こし、導いたもの」とし「歴史はすでに判明したように、文化大革命は指導者が誤って起こした」と報告書に明示したことを強調した。