10本の指がない韓国登山家…ヒマラヤ登頂成功後、下山途中で行方不明に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.20 13:24
「10本の指のない登山家」と知られ、障がい者として初めてヒマラヤ14座の完登に成功したキム・ホンビン隊長(57)が、パキスタン領カシミール北東部カラコルム山脈第3の高峰であるブロードピーク(8047メートル)登頂後、下山する過程で遭難し、行方不明となっている。
アジア山岳連盟のイ・インジョン会長は19日、韓国メディア「聯合ニュース」の電話取材に対して「キム隊長は登頂後に下山する際、行方不明になったとの連絡を受けた」とし「現地近くにいた海外の登山隊が救助に乗り出したが失敗したようだ」と話した。大韓山岳連盟はキム隊長が行方不明になったを受け、事態の把握に乗り出した。大韓山岳連盟関係者は「現地と連絡を取り合い、正確な状況を把握しているところ」とし「韓国人が含まれた救助隊と接触したが成否はまだ分からない」と伝えた。キム隊長は海抜7900メートル付近で遭難した後、19日午前9時58分(現地時間)に救助を無線で要請し、海外登山隊が遭難現場を向かったが救助に失敗したことが伝えられた。
キム隊長は前日午後4時58分(韓国時間午後8時58分)ブロードピークに登頂した。リュ・ジェガン(登山隊長)、チョン・ウヨン(装備・食糧)、チョン・ドゥクチェ(輸送・包装)ら6人の隊員がキム隊長と共に頂上を目指した。