【時視各角】文大統領の訪日見送りは遺憾
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.20 11:37
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の東京オリンピック(五輪)出席が結局なくなった。韓日首脳会談の成果を十分に得られないと予想されるうえ、最近の日本公使の不適切な発言も障害になったという。しかし大きな枠でみると大乗的に訪問するのが望ましい。何よりもスポーツに政治を重ねるのは穏当でない。平昌(ピョンチャン)冬季五輪直前の2018年1月、「スポーツが政治と理念の障壁を跳び越える可能性があることを世界に見せる」と述べた張本人が文大統領ではなかったのか。その文大統領が韓日首脳会談の成果を理由に東京五輪に行かなければ、またも「ネロナムブル」(自分がすればロマンス、他人がすれば不倫というダブルスタンダード)という非難から自由になれない。
さらに2018年平昌冬季五輪当時、安倍晋三首相は慰安婦合意破棄問題で韓日関係が険悪だったにもかかわらず韓国を訪問した。内部の反対を押し切ってだ。このような時に文大統領が日本に行かなければ偏狭という声が出るだろう。