【社説】2011年ブラックアウト悪夢を再現しようとするのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.16 12:11
今年の夏が不安だ。気象庁が警告した強力な「ヒートドーム現象」の猛暑はまだ始まったわけでもないのに、早くから電力大乱の危機が可視化しているからだ。突発状況によるブラックアウト(大停電)を防ぐために通常電力予備率は10%以上に維持する。だが、今年初めての熱帯夜が発生した13日、一時電力予備率が9.5%に落ちるなど3日間一桁となり不安な様相を見せている。一日単位ではかろうじて10%台を維持しているが、電力使用量が今年に入って連日最高を更新し、その下に落ちるのは時間の問題だ。このようでは2011年9月15日停電事態の悪夢が再現されるのではないかとの悲観的な見通しが出ている。
10年前、全国的に発生した停電大乱は記録的な残暑が猛威を振るった午後3時の電力需要が突然集まって発生した。停電が5時間程度続いて被害世帯が212万戸に達した。当時、事故の原因は不適切な発電所の稼動停止だった。電力使用量が突然急騰したが、韓国の発展能力で処理できない水準ではなかった。問題は残暑の予告にもかかわらず、予定された整備を理由に全体容量の11%に達する発電所23カ所の稼動を停止し、供給を満たすことができなかった。