大統領選に没頭する韓国国会…「韓米防衛費協定」3カ月放置(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.16 09:36
◆「大統領選挙局面で職務放棄」…米関係者「もどかしい」
政界では、史上初の批准遅延事態が生じた根本的な理由は、国会が早くから「大統領選モード」に転換し、SMAを重要な懸案と認識していないためだという指摘が出ている。与野党を問わず批准の緊急性を提起する声が聞こえず、迅速な処理のために努力しようという雰囲気自体が形成されていない。さらに補正予算など他の懸案のために後回しにされ、韓米同盟の根幹となる協定の批准を事実上放置する格好となった。
また、外交統一委員長だった与党・共に民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)議員が5月に党代表に選出され、委員長が空席になったのも影響を及ぼした。後任が決まるまで案件処理を留保する雰囲気もあったという。現在、国会には民主党議員が党職を引き受けながら空席になった常任委員長の席をめぐり、与野党間の駆け引きが続いている。特に尹昊重(ユン・ホジュン)議員が院内代表に選出され、空席だった法制司法委員長の席が核心だが、法制司法委員会を与野党のどちらが持つかの結論が出てこそ外交統一委員長問題も解決するという見方が多い。