【社説】就任1カ月で浮き彫りになった李俊錫国民の力代表リスク
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.14 16:01
韓国与党・共に民主党と政府の災難支援金葛藤に最大野党の国民の力までが巻き込まれた。李俊錫(イ・ジュンソク)国民の力代表のためだ。李代表と宋永吉(ソン・ヨンギル)民主党代表は12日に会い、新型コロナ感染拡大による社会的距離強化に合わせて自営業者・零細業者に対する支援を大きく増やし、災難支援金も80%選別支援でなく全国民に拡大することを検討することにした、と発表した。これは「全国民災難支援金合意」という内容で伝えられた。
これを受け、国民の力が騒々しくなった。従来の党論(選別支援)とは異なるからだ。院内指令塔の金起ヒョン(キム・ギヒョン)国民の力院内代表が「合意ではない。党の立場は変わっていない」と釈明したほどだ。経済に詳しい尹喜淑(ユン・ヒスク)議員は李代表に対し「民主的な党の運営を約束しておきながら、党の哲学まで勝手に変える帝王になるつもりか」と批判した。
李代表は昨日、「誤解」だと繰り返し釈明することになった。「零細業者支援拡大党論と消費振興性支出を最小化しようという党論があったが、前日の交渉で傍点を打ったのは前者」と述べながらだ。しかし民主党はすでに「合意を守るべき」と圧力を加え始めている。李代表が釈明するほど「老練な与党代表のペースに引き込まれた」という印象を与える姿だ。