【コラム】焦りが呼んだ新型コロナ第4波=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.07.11 11:34
数学者であり疫学者であるアダム・クチャルスキーは『数学者が教える伝染の原理』で数学という道具で互いに関連がなさそうにみえるパンデミック、金融危機、銃器暴力、フェイクニュースなどに隠れた共通パターンを説明する。これらすべて基本的に「点火→成長→頂点→衰退」の段階を経て広がっては消えるということだ。
こうした拡散と衰退の過程は新型コロナウイルス流行後にむしろ盛況を迎えたゴルフ場産業も避けられないようだ。サムジョンKPMG経済研究院がレジャー産業研究所の「レジャー白書2021」の数値などを再構成して発表した資料によると、韓国のゴルフ場利用客数は2001年の1185万人から2020年には4371万人に急増した。ゴルフ場売り上げも2008年の3兆984億ウォンから2020年には5兆6577億ウォンに増加した。
サムジョンKPMGはしかし、韓国のゴルフ場利用客数が2023年に約4600万人でピークに達した後、翌年から下落傾向に転じると予想した。利用料上昇、ワクチン普及などの環境変化を主要因に挙げた。これと違い昨年18ホール換算基準で566カ所だった韓国のゴルフ場数は2025年に619カ所に増えると予想した。これ以上病気にかかる人がいなければ感染症が弱まるように、ゴルフを楽しむ人は限定的で需要は減るはずなのに供給は増えるだろうという見通しだ。それなら現在のような好況は続きにくい。衰退期が到来する前にどのように準備して対応するかによりゴルフ場関連業界の明暗が分かれることになりそうだ。大幅に引き上げたグリーンフィーに酔いサービス改善をおろそかにしたり、グリーンフィーを適正水準に調整しなければブーメランを迎える可能性がある。