<最悪の韓日関係 突破口は>G7で不発の文・菅会談、東京五輪で実現するのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.06 08:43
韓日関係の膠着状態が長期化し、首脳会談がいつ実現するかに外交関係者の耳目が集中している。両国関係が史上最悪という評価を受ける中、さらに遅くなる前にどうにか突破口を開くべきという声が高まっているからだ。国際政治の事例を見ても、出口が見えなかった両国の対立状況が首脳会談をきっかけに劇的な転換点を迎えたケースは少なくない。このため昨今の韓日関係でも文在寅(ムン・ジェイン)大統領と菅義偉首相が会うことが膠着状態を解く最善の方法という主張が説得力を持つ。
現在としては首脳会談が実現する可能性は依然として高くない状況だ。バイデン米大統領の就任後、米国政府も韓日米3カ国の協力復元を強調しながら積極的に仲裁しているが、まだ可視的な成果を出せていないのが実情だ。韓国政府が最近、米国の立場に呼応して韓日関係の改善に前向きな態度を見せているのに対し、日本政府は「韓国が先に徴用・慰安婦問題で解決策を出すべき」という頑固な立場を維持しているからだ。
先月11-13日に英コーンウォールで開催された主要7カ国(G7)首脳会議当時も両国首脳の自然な対話が期待されたが、結局は実現しなかった。文大統領が会談場で菅首相に2度近づき、1分間ほど簡単なあいさつを交わしたのがすべてだった。昨年9月に菅首相が就任した後、韓日首脳が公式的な席で初めて対面したという点が唯一の所得だった。毎日新聞は「バイデン大統領もG7首脳会議を迎えて韓日米首脳会議を意欲的に推進したが、日本政府の立場があまりにも強硬で、あきらめるしかなかった」と伝えた。