「文政権は進歩標ぼうしながら既得権者として勢力を強めた貴族政権」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.29 13:43
シン氏は検察改革でなく司法改革が急がれると強調した。司法改革は金泳三(キム・ヨンサム)政権当時から始まったが、この政権に入って司法改革は全くせず検察改革を急造したと、シン氏は認識した。「チョ・グク元長官夫婦の捜査をきっかけに権力の核心に対する検察の捜査が進行すると、捜査を妨害するために検察改革を持ち出した。特別な原則や哲学を持って進行されたのではない。国民が望む公正な捜査と公正な裁判を度外視した。警察の権限を肥大化させ、検察の捜査権を顕著に弱めた偽の司法改革だ」。
金命洙(キム・ミョンス)大法院長体制は進歩司法府と呼ばれる。なら今の司法府は独立的なのだろうか。「司法府の独立は公正な裁判を実現するための道具的・手段的概念だ。司法府の独立が判事の利益を守る手段に転落してはいけない。裁判官の独立は結局、判事の既得権を強化するということだ。誰の指示も干渉もなく自分たちの思い通りにするということだ。それが『司法独裁』だ」。
シン氏は「保守か進歩かは重要でなく、司法府の既得権が核心」と繰り返し指摘した。「世界的に司法の独立と司法の責任という2本の柱の上に公正な裁判という家が建てられる。韓国はガラパゴス化し、裁判の独立を主張すれば至高な価値が実現されると錯覚している。司法の独立でなく公正な裁判が実現されることが究極的なことだ。金命洙体制は従来の司法権力を強化するという意図にしか見えない」。