【社説】文在寅政権が手をこまねいている間にゴールデンタイムを逃した年金改革
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.27 11:49
国民・公務員・私学・軍人の4大公的年金の病状が悪化している。どれひとつ健康なものはないのに手術どころか抗生剤処方もない。年金改革に未来がかかっているのに文在寅(ムン・ジェイン)政権と政界は爆弾を先送りするに余念がない。
見かねた専門家の厳しい忠告が出ている。韓国年金学会次期会長の崇実大学情報統計保険数理学科のイ・チャンス教授は最近、年金学会・人口学会学術大会で、「低負担・高支給体系が維持され続けている。保険数理的収支相等の原則に反し、これによる潜在負債が累積しており、後代への負担転嫁につながる。年金政策関連のコントロールタワーが不在で、総合的処方が不可能な構造」と指摘した。公的年金の担当官庁は保健福祉部(国民年金)、人事革新処(公務員)、教育部(私学)、国防部(軍人)に分散している。
この日の学術大会発表論文によると、国民年金は2055年、私学年金は2044年に基金が枯渇する。公務員・軍人年金はすでに枯渇しておりそれぞれ2001年と1973年から毎年国庫からそれぞれ1兆~3兆ウォンを埋め合わせている。羨望の職業になった公務員の老後まで、厳しい生活を送る国民がいつまで責任を負わなければならないのか。年金は「70年後生存」を計算する。論文によると、国民年金は保険料を来年には9%から19.68%に、私学年金は18%から32.4%に上げなければならない。公務員年金は10.3~13.4ポイント、軍人年金は7.2~12.7ポイント多く出さなければならない。