ソウル16位、上海3位…東京は香港に注目して税制改革(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.25 14:13
グローバル金融ハブをめぐる各国の競争が激しい。米国の相対的退潮と中国の急浮上が絡んだ覇権対立の座標軸が世界金融地図にも反映される雰囲気だ。さらに欧州とアジアの金融ハブを代表するロンドンと香港の政治環境が急変した。英国は欧州連合(EU)を離脱し、中国が香港に対する強権支配に動いている。金融秩序が再編される可能性がある。過去10年間に国際金融センター指数(GFCI)報告書の窓に映った金融ハブの競争力も多極化している。中国の躍進が目立っている。
GFCIは英国のシンクタンクZ/Yenが2007年から3月と9月に出している金融ハブ都市競争力の代表的基準だ。2016年からは中国総合開発研究院(CDI)がパートナーとして参加している。GFCI報告書は、ビジネス環境、人的資本、インフラ、金融部門の発展、評判の5つの分野を点数化してランキングする。今年3月の報告書(GFCI 29)の上位10位はニューヨーク、ロンドン、上海、香港、シンガポール、北京、東京、深セン、フランクフルト、チューリッヒの順だ。ソウルは16位、釜山(プサン)は36位だった。
2011-21年の20件の報告書のうちトップ7を基準にすると、この期間の順位1、2位はニューヨークとロンドンだ。ニューヨークは2014年3月に初めて1位になった。2015年9月にロンドンに1位を明け渡したが、2018年9月以降はトップを維持している。両都市については長い説明が必要ない。新旧覇権国のプレミアムがある。ブレグジット(英国のEU離脱)で欧州大陸のチューリッヒやフランクフルトにどれほど反射利益が生じるかが関心事だ。