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【コラム】時代遅れの政治と別れるべき時=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.21 12:02
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アストラゼネカのワクチンを打ちに行った近くの病院では多くの人たちが悲壮な表情で座っていた。世界的に盛んに報道される事故と死亡のニュースのためだろう。医師は事故はなかったと安心させた。頭痛、視野狭窄、激しい腹痛、吐き気、じんましん、呼吸困難などのような深刻な副反応はほとんどが接種後15分~30分以内に発生するため、少し待機してから帰宅するようにと言った。待機者は警戒の沈黙モードだったが、看護士の帰宅しても良いという言葉に明るい微笑を浮かべ大きな声であいさつをして去って行った。先行きは長いがコロナの恐怖から解放されるだろうという喜びの表示だろう。

新型コロナウイルスは人類に未曾有の苦痛を抱かせた。マスクが生命の必需品になるだろうとだれが考えていただろうか。マスク購入のための長い行列は人間がどれだけ弱い存在なのかを実感させた。世界最強国米国の路上に放置された死は凄然だったし、治療用酸素と遺体を焼却する薪が足りずに泣き叫ぶインドは暗鬱だった。遺体を入れる棺桶がなく土を掘り返して集団埋葬する修羅場となった世界。わからないだけで、都市と人がまるごと隔離された中国でもたちの悪い悲劇があっただろう。

 
韓国も惨憺としていた。初期の感染者の中には家族の下に帰ってこられなかった人も多かった。老父母の見舞いは遮断され、ビニールシートを挟んで互いに手に合わせて老夫婦は涙を流した。それだけではない。想像できないような虐待行為で子どもたちを死に追いやる粗暴な暴力の増加。人間だとは思えない人の道に外れた若い夫婦のニュースには目を閉じた。不安感と不確実性が支配する時期に弱者とマイノリティに暴力を加える野蛮の歴史が思い起こされ背筋が寒くなった。

コロナが強制した社会的距離確保と対面接触の制約は予想できない後遺症を生みそうで心配だ。出会いと疎通を通じて言葉を交わし感情を共有して生きていく関係の動物である人間の本能を抑圧するためだ。自分だけの空間である密室と他人と共有する空間である広場を往来して生きる存在(『疎通する人間、ホモ・コミュニクス』、キム・ジョンギ)に、物理的であれ精神的であれ空間の封鎖は良くない影響を及ぼしかねないことだ。

11日に大韓民国の政治空間に衝撃を与える大きな事件(?)があった。保守政党「国民の力」の党代表に36歳の若者が選出されたのだ。この異変が普通と違うのは、大韓民国の政治を縛りつけてきた新型コロナウイルスのような時代遅れの慣性を変えてみようという意志が込められているためだ。帝王的大統領の繰り返される独善と無能、国会議員の不義・不正・権力に対する無限執着、共感欠如の惰性にうんざりし、いまや遅しと政治が変わらなければならないという希望がいまなお残るた。

見守らなければならないが、新代表は「さまざまな具材がそれぞれの色彩と食感を誇るビビンバ政治」をし、「具材を切り刻んで一気に混ぜ合わせること」はないだろうという素敵な抱負を明らかにした。過去にしばられないことであり、構成員の考えと声をひとつに同化させる「メルティングポット式」とは決別し、各自が自分の方式で味を出し能力を発揮してシナジーを最大化する「サラダボウルリーダーシップ」を実現すると話した。大統領も新たな野党代表に「大変なことをした」「国に変化の兆しができた」として祝った。与党代表は放送インタビューで「言うべきことを言う新しい代表を歓迎する」としながら、青瓦台(チョンワデ、大統領府)に行って食事をして写真を撮り「一言も話せず帰ってきた」与党1年生議員に遺憾を示した。

もう国政パートナーである最大野党に対し「泥棒に政権を任せることはできない」と話し、各種世論調査で1位を争う有力大統領候補に向かって「民主主義を悪魔に任せるもの」という呪いの言葉を浴びせる過去の与党代表の言動とは決別する政治が必要だ。敵と味方に分ける政治には断固として「ノー」と言わなければならない。与野党を問わず極端な二分法で相手を追い詰め、多数決独裁の一方通行で共存の政治を傷つける旧態政治は寿命が尽きたことをわかるようにしなければならない。相手そのもの、共存そのものを否定するのは考えの違いではなく、憎悪であり暴力だ。合理的な話を通じて他の考えが共存し競争することが民主的共同体の政治だ。

キム・ジョンギ/漢陽大学情報社会メディア学科名誉教授

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