【コラム】「世代交代」と「文化戦争」…南北の20~30代に吹く変化の風
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.06.20 09:38
韓国と北朝鮮でそれぞれ一種の「文化戦争」が起きているようだ。韓国では36歳の李俊錫(イ・ジュンソク)国民の力代表が起こした変化の風が激しい。世代交代を予告する文化戦争とみられる。最大野党代表なのに地下鉄と自転車に乗って国会に登庁し、主要時事争点に対する意見をSNSにリアルタイムで表出する姿が新鮮に思える。まるで人気芸能人が新しい文化を広めるように、彼の一挙手一投足が関心の対象だ。もう少し見守らなくてはならないが、虚偽意識を投げ捨てる「開かれた文化」の全面登場とみても良さそうだ。
北朝鮮では金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が強力な「文化取り締まり」を行っているようだ。最近のニューヨーク・タイムズの報道によると、金委員長が「K-POP」に対し「悪性がん」というレッテルを貼り処罰レベルを高めたという。報道が事実ならば、李俊錫より1歳年上でスイスに留学もした金委員長が韓流大衆文化の拡散を制御するものとみられる。K-POPが北朝鮮の若者たちのファッションやヘアスタイル、言葉、行動を堕落させるためだという。北朝鮮内部的にはそれ相応の事情があるだろうが、内側に門戸を閉ざす「閉ざされた文化」への退行が問題は解決できなさそうだ。