【時論】韓国人の精神健康危機、フィンランド・オランダの経験から学ぼう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.17 11:13
韓国戦争(朝鮮戦争)以降、戦争と貧困を乗り越えてまぶしい経済発展と民主化を成し遂げたが、期待とは違って韓国人はそれほど幸せでない。それでは、全世界で世界幸福度1位であるフィンランドはそもそも幸せな国だったのだろうか。実際、フィンランドも過去に北欧のほとんどの国のように自殺率が高騰して精神健康危機を経験した。だが、比較的に短期間で危機を克服した国だ。
急激な産業化は精神健康危機を招く。経済協力開発機構(OECD)は加盟国の精神健康指標、核心3大人材、精神健康予算に基づいて政策および制度を分析する。これによると、国家心理士(Licensed psychologist)を集中的に育成したフィンランドは加盟国の中で心理士を最も多く保有している。すなわち、フィンランドは人口10万人当たり109人の心理士を確保するなど、精神健康人材と制度を補強して自殺率を大きく低下し、国民の心理的安寧感を高めた。
オランダも精神健康模範国家だ。OECDが精神健康統計を調べて以来、オランダは持続的に加盟国の平均より低い自殺率を数十年間維持している。10万人当たり90人の心理士を確保したオランダは、加盟国の中で最も多い心理士を確保した国家グループに数十年間入っている。反面、自殺率が高く心理的安寧感指標で最下位圏である韓国と日本などは、10万人当たり心理士数が4人以下なので、OECDの平均26人より著しく少ない。