「高所得国は国民の2倍のワクチン保有、低所得国は3%未満」ワールドビジョン、ワクチン不平等報告書
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.16 09:48
国際救護開発NGOのワールドビジョンは20日の「世界難民の日」を控え、「難民に対する新型コロナウイルスワクチン不平等」を主題とした報告書を発表した。
ワールドビジョンは「高リスク、低優先順位:難民と国内避難民に新型コロナウイルスワクチンが必須の理由」と題する報告書を通じて難民の脆弱性を悪化させる新型コロナウイルスの破壊的な影響力と、ワクチンと保健サービスへのアクセスの制約により彼らが置かれた困難を明らかにし、新型コロナウイルス診断と治療に対する公平なアクセス性を促した。
今回の報告書は、ヨルダン、トルコ、ベネズエラ、コンゴ民主共和国、ウガンダなど8カ国の難民と国内避難民339世帯を対象にしたアンケート調査を基に作成された。報告書によると、難民と国内避難民は新型コロナウイルスにより最も高いリスクに直面しているが、ワクチンに対するアクセス性は最も低かった。また、高所得国が全ワクチンの84%を保有しているのに対し、4000万人以上の難民を受け入れている低所得国は世界のワクチン供給量の3%だけ保有していることが確認できた。