１４日にベルギーで開かれた北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）首脳会議に参加したバイデン米大統領が中国とロシアの問題を「新たな挑戦」と言及したとロイター通信などが報道した。

バイデン大統領はこの日ＮＡＴＯ本部で「（中国とロシアは）われわれが望んでいたことと一致しない方式で行動している」と評価した後、「この数年間われわれに新たな挑戦があるという認識が大きくなっている」と話した。

ロイター通信は今回の首脳会談共同声明に「中国が規則に基盤を置いた国際秩序に構造的に挑戦している」という内容が含まれたと報道した。ロシアの脅威に対する防衛を目的に設立されたＮＡＴＯが中国の軍事的浮上を核心議題として取り上げるのは初めてだ。

これに先立ちサリバン米大統領補佐官（国家安全保障担当）は１３日、「（ＮＡＴＯ首脳会議の）共同声明には中国の脅威に対抗する内容が強調され、中国を前例のない強い方式で特定するもの。中国はサイバーセキュリティ、情報戦争、技術などあらゆる分野で挑戦を提起している」と明らかにした。

サリバン補佐官は「これまで戦略概念としてロシアは『建設的パートナー』と呼んだが、中国は言及されなかった」としながら２０１０年にまとめられたＮＡＴＯの「戦略概念」を改定する必要性を表明した。

バイデン大統領はＧ７首脳会談閉幕直後の記者会見で「われわれが中国をしっかりと取り扱うのを見ることになるだろう」と話した。彼は新型コロナウイルス中国起源説と関連し「われわれはまだ新型コロナウイルスがコウモリ市場で誘発されたのか、実験失敗から始まったのかを判断する実験室に接近できていない。それに対する答を知ることが重要だ」と強調した。