米サンダンス映画祭に招待された金正男氏素材の映画、韓国映画振興委員会はなぜ芸術映画に認めないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.11 10:57
韓国映画振興委員会が金正男(キム・ジョンナム)氏の暗殺事件を素材にしたドキュメンタリー映画『わたしは金正男を殺してない』を芸術映画と認めなかったが、実際世界的な権威のある独立映画祭「米国サンダンス映画祭」はこの作品を招待して「北朝鮮の顔色を伺っている」という指摘が出ている。
10日、国会文化体育観光委員会所属国民の力のキム・スンス議員室が映画振興員会に提出を依頼した「2017~2021芸術映画不認定の理由」の資料によると、映画『わたしは金正男を殺してない』は先月映画振興委員会から芸術映画不認定の通知を受けた。映画振興委員会は該当映画に対して「映画的に作品が独創性があり、または優れた美学的価値を有していると見にくいということから審査基準に該当しない」と評価した。
『わたしは金正男を殺してない』は2017年2月、マレーシア・クアラルンプール国際空港でベトナム女性とインドネシア女性が毒劇物で金正男氏を殺害した事件を再構成して扱ったドキュメンタリー映画だ。金正男氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の異母兄だ。『わたしは金正男を殺してない』は2014年第30回サンダンス映画祭で他の映画で監督賞を受けたライアン・ホワイト監督が演出して米国制作会社が制作を手がけた。