韓経:ハンコックタイヤ、輸出船確保できず工場停止
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.11 09:46
韓国国内の輸出企業が船舶を確保できず生産を停止する事態が発生している。船舶不足による連鎖シャットダウンの懸念が強まっている。
ハンコックタイヤは10日、大田(テジョン)工場と錦山(クムサン)工場の生産を停止した。船舶不足のため大企業が工場の稼働を停止したのは初めてだ。ハンコックタイヤは前日の公示で「船腹不足による生産調整のため」と明らかにした。生産停止は12日まで。これを受け、約50万個のタイヤの生産に支障が生じることになった。
船舶不足は重くてかさばる製品を生産するタイヤ業界に直接的な打撃を与えている。クムホタイヤは輸出船の確保が難しくなると、海上運賃よりも費用が高いシベリア横断鉄道で運送を始めた。クムホタイヤの関係者は「世界景気の回復で売り上げは増えているが、海上運賃と原材料価格の急騰で収益性を心配する状況」と説明した。ネクセンタイヤ側は「輸出が売上高の約75%を占める状況で、海上運賃の急騰で収益性が悪化している」と話した。