【時視各角】女性下士官の死=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.09 15:52
先日、女性徴兵制、軍加算点の議論があった当時、誰かが「除隊後の補償よりも現役の補償をもっと考慮すべきだ」というコメントを載せた。軍隊を行く価値があるところにするのが急務ということだ。国防予算52兆ウォン(約5兆1000億円)時代に1食におかず4種類という基本指針も守られていない不良給食、性暴力被害女性下士官の自殺など相次いで伝えられている軍の実情は衝撃的だ。若い将兵に日課後の携帯電話使用を許可するなど「変化した軍」は外見だけだった。
特に、性暴力被害を申告しても救済されるどころか、2次加害に苦しんで極端な選択をした空軍下士官の事件は深刻だ。婚姻届を出す当日に他界した。2013年には陸軍、17年には海軍でも似た悲劇があった。そのたびに軍は性犯罪との戦争を宣言して各種対策を出したが、成果はなかった。今回も空間分離など被害者保護マニュアルが完全に無視された。加害者は2カ月以上にわたり一度も取り調べを受けず、被害者は国選弁護士との面談を一度もできなかった。部隊全体が組織的に隠蔽し、「生かすことができる人を軍が殺した」(軍人権センター)事件だ。軍警察は性暴力被害は除いて「単純変死」として国防部に報告した。