【コラム】気づいただろうか、米国の重要性(1)=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.09 13:20
韓米関係で異見の露出を隠さなかった韓国政府・与党が先月の韓米首脳会談の結果を評価、広報しながら国政の成果として誇るのはアイロニーだ。「韓国は米国と中国の間で選択できる国」「米国大使が朝鮮総督なのか」と主張していた政府・与党関係者が、今度は中国を刺激しかねない「台湾海峡」を明記した共同声明が発表されたにもかかわらず絶賛した。「安全保障と経済で大変な成果」と強調した。
もちろん今回の韓米首脳会談の共同声明は、これまで揺らいできた韓米関係をまた正常軌道に戻そうとする試みが明文化されたという点で成功した会談だ。米中間の懸案をめぐり韓国の立ち位置がどこであるべきかを間接的に表し、バイデン政権が政権レベルで要求してきた韓国企業の対米投資を提供しながら、トランプ時代に摩擦音が生じた韓米関係に潤滑油も注いだ。文在寅(ムン・ジェイン)政権は執権5年目を迎え、対米外交の成果を基礎に、内政では示せなかった安定的な国政運営能力を知らせる契機になった。これを通じて、揺らいでいた外郭支持層と中道層に訴える事例を作った。