【コラム】ソウル~ニューヨーク間の飛行時間30分…ロケット旅客機時代は来るか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.08 11:22
人類の移動歴史は飛行機が発明された後、この100余年の間に飛躍的な進化を遂げている。1620年メイフラワー号に乗った清教徒が英国を後にして大西洋を横切り、北米に到着するまでにかかった時間は64日。それから300年が過ぎた1919年、英国人飛行士アルコックとブラウンがプロペラ機に乗って大西洋を初めてノンストップ横断するのにかかった時間は16時間。今では乗客数百人を乗せたジェット旅客機が7時間で大西洋を横切る。遠からずスペースXのスターシップ宇宙旅客機時代が実現すれば、地球上のどの都市にも30分で行くことができる時代が開かれることになる。
だが、ロケット旅客機の実現までにはまだ乗り越えるべきことが多い。
まず安全性だ。米国連邦交通安全委員会(NTSB)によると、テロなどを除いた世界の商業用飛行機の乗客1億人あたりの死亡者数は約2人。だが、今までロケットを利用した宇宙飛行士564人中死亡者は18人に達する。商業用ジェット旅客機水準の安全性に達するまでにはまだ先が長いということだ。飛行時間30分以内に一般ジェット旅客機の27倍に達するスピードを出す構造のために発生する重力2~3倍のGフォースを一般の乗客が耐えられるかという問題もある。