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バイデン大統領、文大統領の前で中国共産軍と戦った韓国戦争の英雄に勲章

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.21 09:30
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バイデン米大統領が文在寅(ムン・ジェイン)大統領と最初の対面首脳会談をする21日(現地時間)、韓国戦争(朝鮮戦争)参戦英雄に名誉勲章を授与する。ホワイトハウスは19日、報道資料を通じて「バイデン大統領が21日、韓国戦争で勇猛に戦ったラルフ・パケット・ジュニア予備役大佐に名誉勲章を授与する」とし「ここには文大統領も出席する」と発表した。

「名誉勲章(Medal of Honor)」は米国大統領が授与する最高の勲章で、バイデン大統領の就任以降では初めて。最初の行事の主人公に94歳の韓国戦争の英雄を選定し、文大統領にも会わせることにしたのだ。米政府当局者は「名誉勲章授与式に外国の首脳が出席するのは初めて」と伝えた。バイデン大統領のメッセージは「韓米同盟を忘れるな」と要約される。共に血を流した韓国戦争から始まった韓米同盟を記憶し、より一層発展させようという無言のメッセージだ。

 
特にパケット氏は韓国戦争当時の「清川江(チョンチョンガン)戦闘」で中国共産軍の人海戦術に対抗した参戦勇士だ。ホワイトハウスはこの日、「名誉勲章は戦場で個人を明確に区分できるほど大きな勇気と犠牲を見せた人に限り授与される」とし、当時の活躍を詳しく紹介した。

パケット氏は1950年8月26日から中尉として参戦し、同年11月25、26日に205高地占領の過程で戦闘をした。ホワイトハウスの報道資料はパケット氏が戦った「敵」を明示していないが、その敵は中国共産軍だった。

米アーミータイムズによると、パケット氏が活躍した戦闘は同年11月24日に始まった第2次清川江(チョンチョンガン)戦闘。共に北進した韓国軍と米軍が本格的に参戦した中国共産軍と繰り広げた激しい戦闘だった。

米陸軍特殊部隊の第8レンジャー中隊員51人と韓国軍9人を率いたパケット氏は当時、彼の作戦区域に約2万5000人の中国共産軍がいるという報告を受けた。パケット氏は高地を占領するためまず数百人の敵軍と戦った。数的劣勢で部下の兵士が集中砲火を受けると、敵の火力を分散させるために戦場を自ら3度も行き来した。その間、パケット氏の中隊は205高地を占領することができた。

夜になると、中国共産軍は迫撃砲を撃ちながらまた攻めてきた。この日夜、中国共産軍との4度の戦闘でパケット氏は手榴弾の破片で負傷したが、待避を拒否して戦闘を指揮し、また迫撃砲2発の破片で負傷した。戦況が不利になると、パケット氏は部下兵士に後退を命じながらも本人は拠点に残った。結局、ビリー・ウォルス、デビッド・ポロックら部下兵士2人が命令を拒否してまた丘を上がり、中国共産軍3人を射殺してパケット氏を救出した。

パケット氏は米メディアのインタビューで「午前2時ごろ中国共産軍は声をあげて攻めてきて、我々はいつものように単独だった。砲兵は他の部隊を支援し、我々を助ける余力がなかった」と回顧した。命を惜しまないパケット氏の勇気は米軍に広く知られた。

パケット氏は71年に大佐に転役し、92年に陸軍レンジャー殿堂に入った。慶煕大のソ・ジョンゴン政治外交学科教授は「(今回の行事を通じて)バイデン大統領は、中国共産軍の人海戦術に対抗して共に血を流しながら韓国の民主主義を守った過去を想起させようとしている」と評価した。

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    2021.05.21 09:30
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    21日、バイデン大統領から名誉勲章を受ける韓国戦争の英雄ラルフ・パケット・ジュニア予備役大佐(94)。 [写真 米陸軍ホームページ]
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