「毛沢東の冷や汗」から49年ぶり、中国「火の神」が火星に着陸
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.17 08:39
1972年2月、中国の指導者毛沢東は国交正常化のため北京を訪れたキッシンジャー米国務長官から1枚の衛星写真を受け取り冷や汗を流した。ソ連と中国の国境に架けられたウスリー川の珍宝島に中国軍が進駐した様子を写した写真だった。その少し前に中国は霧が立ちこめる日に珍宝島に軍をこっそりと送り込んだが、ソ連の攻撃により数百人が命を失った。当時ソ連は情報衛星を通じて中国軍の動きを手のひらを見るように偵察していた。キッシンジャーは当時米中国交正常化がなされれば中国が望む人工衛星写真を与えると提案した。この事件は中国が宇宙開発に本格的に取り組む契機になった。
半世紀が流れた2021年5月15日、中国国家航天局(CNSA)は中国初の火星無人探査船の天問1号がこの日午前7時18分に火星のユートピア平原南部の着陸予想地点に成功裏に着陸したと明らかにした。米国とソ連に続き世界で3番目に火星着陸に成功したのだ。中国は火星探査日程と共産党創設100周年に合わせ大々的な行事を準備しているという。習近平中国国家主席はこの日火星探査指揮部と関係者らに送った祝電で「あなたたちの勇敢な挑戦が中国を惑星探査分野で世界先進の隊列に上るようにした」と賛辞を送った。