新型コロナウイルス防疫に成功的だった中国と台湾で最近感染者が増えている。台湾の新型コロナウイルス市中感染者は１５日に１８０人で初めて３桁を記録したのに続き、１６日には２０６人に達したとＡＰ通信などが報道した。台湾は１日の感染者数が１桁の日が多く、それもほとんどが海外からの入国者だった。しかし１４日に市中感染者が２９人発生し、その後２日連続で３桁に達した。台湾保健当局は台北市万華の喫茶店、ライオンズクラブ、北東部宜蘭県羅東の成人娯楽場で集団感染が発生したとみている。

台湾政府は１５日に感染者が多く出た台北市と新北市の２カ所で社会的距離確保の段階を２８日まで３段階に格上げした。野外でのマスク着用を義務化し、会合人数を屋内５人、屋外１０人に制限した。映画館、博物館、屋内プール、遊園地などは閉鎖され、宗教活動も認められない。

この日台湾ではティッシュペーパー、即席めん、缶詰め、コメなどを売る店に人が集まり商品が売り切れた。台湾当局は買い占めを防ぐため生活必需品購入を１商品当たり２個に制限した。

中国では新型コロナウイルスの新規感染者が１３日に２人発生した後、４日後には２９人に増えた。当局は安徽省で最初の感染者２人を疫学調査した結果、潜伏期である４月末から５月初めに北京を経て遼寧省営口を訪問したと把握した。北京市疾病予防統制センターは１５日、彼らの北京での行動を確認し、コールタクシー運転手など接触者の統制管理に入った。遼寧省は高速道路料金所１０カ所に検査所を設け、７２時間以内に発給された陰性確認書がなければ進入を禁止した。