【社説】ワクチンをめぐる疎通混乱、国民は不安だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.13 11:12
新型肺炎ワクチンをめぐる当局者の軽い口、「でなければいい」のような政策関連発言が溢れ、不安と混乱を加重している。待ち望んでいるワクチンに関連して正確な情報と実状を公開してこそ、国民の理解と共感を得るだろう。ところが、政策判断ミスや誤りを認めるどころか「問題ない」「安心しなさい」という言葉だけを繰り返せば、政府の信頼を損なうだけだ。
ワクチン供給計画に関連した行政安全部と保健福祉部の対応は簡単にうなずき難い。10日、チョン・ヘチョル行安部長官のメディアインタビューで5~6月に入るワクチン1420万回分を含んで今年上半期に計1832万回分を導入することに確定したという内容の報道が出た。当時、行政安全部は具体的なワクチンの導入計画を補充資料で提供したという。この資料に基づいて他のメディアが追加取材し、5~6月ファイザー製ワクチン約529万回分が入ってアストラゼネカ製ワクチンは890万回分が入ると報じた。
これをめぐり、福祉部は昨日「5~6月ワクチンの週間単位の供給計画は行安部長官が言及したことがなく、実際、供給計画とも違う」と釈明した。福祉部は「製薬会社との秘密協約に反する素地がある」とマスコミの報道を問題にした。中央災害安全対策本部に参加する行安部と福祉部公務員たちの歩調が乱れて起きたことに対して一歩遅れてメディアに責任を転嫁しようとするという指摘が出る。秘密協約を口実に前面に出して正確なワクチン情報を適時に公開しない政府の閉鎖的行政がさらに問題という批判もある。