주요 기사 바로가기

【コラム】協力的な東アジア秩序構築のため「クアッド・プラス」参加を=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.12 12:08
0
バイデン米政権は過去4年間に崩れた世界指導力の回復に向けて迅速に外交を進めている。初のクアッド(日米豪印)首脳会議をはじめ、韓国や日本との「2プラス2」会合、米中高官級対話、日米首脳会談、気候サミットと続いた外交の動きはよく演出された電撃戦を見るようだ。目標は重層的な圧力を通じて中国との競争で優位を維持しようということだ。

洗練された方式で同盟、多国間主義、価値外交を適切に活用する対中複合戦略を駆使している。基本的に競争が避けられないが、協力が必要な分野では協力しながらも事案によっては対立も辞さないという姿勢だ。中国も中間地帯と考える地域を対象に、王毅外相の中東訪問、韓国・東南アジア4カ国との外相会談などで対抗するなど、米中の外交戦は激しい。米中の激突による複合転換期が本格化し、過去のように塀の上であいまい性の利益を得る余裕は与えられずにいる。我々の外交の適切な舵取りのために、東アジアの秩序がどのように変貌し、我々に望ましいのはどんな形態であるかについて、大きな絵を描いてみる必要がある。6つのシナリオを前提に可能性・要件・展望を見てみよう。

 
◆米国の独占的地位の退潮

1つ目、自由主義の国際秩序が東アジアで維持される米国主導秩序(Pax Americana)3.0だ。米国が第2次世界大戦の勝利と圧倒的な国力を背景に覇権国家として設計した自由主義の国際秩序は、冷戦を勝利に導き(Pax Americana1.0)、その後およそ20年間は唯一超強大国として国際秩序を率いる原動力になった(Pax Americanaw2.0)。

しかし2008年の世界金融危機が米国経済に影を落とし、2010年に世界2位の経済大国になった中国の浮上が加速し、深刻な挑戦を受けることになった。特に新型コロナ対応の失敗は、米国の相対的な退潮をさらに浮き彫りにした。米国経済がワクチン接種で早期に回復するとしても、中国経済がソフトランディング(軟着陸)しない限り、米国が過去70年間守ってきた優位を独占するのは容易でない。もちろん米中戦略競争の過程で、中国が高速成長の後遺症と権威主義体制による多様な経済・社会問題で停滞し、米国と同盟国・協力国が対中優位を回復する可能性を排除することはできない。

2つ目、米中協力政治(Condominium)秩序(Pax Americhina)だ。覇権国家の英国が20世紀初めに衰退する過程で覇権維持のために米国・日本と世界を分けて支配しようとした構想と似ている。中国は習近平主席時代の初期、新型大国関係の形態として太平洋を東西に分けて米中両国が分割・掌握する構想を米国に提示したが、米国はこの構想が東アジアを中国の勢力圏にしようとするという理由で拒否した。両国の相反する価値体系と戦略的利害の衝突からみて実現の可能性はほとんどないというはずだ。米国がリチャード・ニクソン元大統領の中国訪問、天安門事態への制裁解除を日本との協議なく進めたという苦い経験を持つ日本としては、米中の談合状況に対する警戒が強い。

◆中国主導の秩序は韓国に最悪

3つ目、中国が米国の国力を越え、米国が東アジアから手を引く中で日本が衰退することになれば成立する中国主導秩序(Pax Sinica)だ。中国が米国と同盟国の協力による圧力を克服し、膨大な国内市場と技術革新を土台に独自の循環体系を備えた大陸経済と一帯一路を通じたユーラシア網を構築しながら、軍事的に地域接近・地域拒否(A2AD)戦略で米国海・空軍力の東アジア展開を遮断できる場合に可能だ。2030年代半ばには中国が東アジア内で他国全体を圧倒する力を持つと予想される点で排除できない。この状況は最近の周辺国に対する強圧的な形態に見られるように垂直的な中華秩序の復活と権威主義的な秩序を意味するという点で、韓国を含む周辺国には最悪だ。

4つ目、域内主要国が共同参加する協力的秩序(Pax Consortia)だ。米外交問題評議会(CRF)のリチャード・ハース会長は最近、フォーリン・アフェアーズへの寄稿で、世界秩序を米国・中国・インド・EU・ロシア・日本で構成する「21世紀版欧州協調体制(Concert of Europe)」を提案したが、このシナリオは東アジア版といえる。米国の持続的な関与で勢力均衡が保たれ、規範に立脚した地域秩序が構築され、中国が責任のある利害当事者として行動してこそ実現する。

5つ目、米中を中心に域内が分裂し、相当な期間にわたり複雑な関係が形成される、非常に不安定な戦略的現状維持(Muddle Through)だ。米中戦略競争の行方が決まるまで不確実性が支配する戦略環境が続き、冷戦(cold war)よりも緊張の中の平和(cold peace)の様相を帯びながら、域内国家の不確実性の費用も増えるだろう。

◆複合大転換の渦の東アジア秩序

6つ目、米中の衝突(Collision)だ。米中の対立が激化し、地政学的な断層の台湾・南シナ海・東シナ海で衝突の可能性がある。台湾は中国国内の政治と連動して揮発性が高い。米国と日本も2020年代半ばの衝突の危険を警戒している。南シナ海は米国の「航行の自由」作戦と中国のグレーゾーン作戦の衝突、東シナ海は日中領土紛争対象の尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる衝突の恐れがある。東アジアの平和と安全に重大な脅威となる。

東アジアの秩序が複合大転換の渦に巻き込まれ、戦略環境を直接主導する能力がない中堅国家の韓国は対外戦略を用意するのが容易でない。我々の価値・国益に合うシナリオを想定し、これを実現しようとする国家戦略を立てて実行するものの、状況の変化に適応する弾力性(resilience)を持たなければいけない。

これに関連して2つのことを考慮する必要がある。一つは、東アジアは欧州とは違い勢力の均衡が難しい地政学構造である点だ。欧州は欧州連合(EU)で地域統合が深まり、米国も参加する北大西洋条約機構(NATO)を通じて地域の安保を確保している。半面、東アジアは中国が残りの国を凌駕する圧倒的な存在であり、地域の体制が弱く、域外勢力の米国の関与なしに勢力の均衡は難しい。

もう一つは、米中の経済順位が逆転すれば覇権が移動するのではなく、国富を考慮した総合国力の推移が主要変数になることだ。軍事力、ソフトパワー、同盟、エネルギー、基軸通貨、地理などで米国がはるかに有利という点で、全世界的に米国覇権が相当期間続くだろう。ただ、東アジアでは中国が域内という地理的利点のため米国と対等に競争し、不安定は増すだろう。

◆米中対立の中で独自の戦略空間を用意

韓国は自由民主主義国家で、対外依存度が高く、統一を目指す分断国という特性を考慮し、憲法の価値を実現できる地域秩序が構築されるようにしなければいけない。我々に望ましいシナリオは協力的な秩序だ。そうしてこそ中堅国の役割と戦略空間が確保される。ただ、米国の関与、重層的な地域秩序構築、中国の秩序尊重という要件を満たすのが容易でなく、実現には険しい道のりが予想される。米国主導のシナリオは韓国の平和・繁栄基盤を提供したという点で望ましいが、米国経済の復活と中国経済の衰退を前提とするという点で実現の可能性は高くないだろう。避けるべきシナリオは米中の衝突であり、最も望ましくない状況は中国主導の秩序だ。

我々は協力的な地域秩序の構築や米国主導の秩序の復活を目標にする必要がある。米中の衝突や中国主導の秩序が現実化しないよう努力し、この過程で表れる戦略的な現状維持状況にうまく対処しなければいけない。そのためには自由で開かれたインド太平洋秩序を目指す一員として「クアッド・プラス」に参加し、域内の平和・繁栄を率いて協力的な秩序を築いていくことが求められる。カナダや東南アジアなどとも数カ国間の協力制度を作り、第3の空間を見つけることで、規範を根拠とする包容的な地域秩序構築に注力する必要がある。日本が英国・フランス・ドイツと2プラス2(外務・防衛)会合をするように欧州主要国と緊密に協力するのがよい。積極的・関与的な姿勢で我々の戦略価値を高め、米中対立の中で独自の戦略空間を用意しなければいけない。

申ガク秀(シン・ガクス)/法務法人セジョン顧問/元外交部次官/リセットコリア外交安保分科委員

関連記事

最新記事

    もっと見る 0 / 0

    포토뷰어

    【コラム】協力的な東アジア秩序構築のため「クアッド・プラス」参加を=韓国

    2021.05.12 12:08
    뉴스 메뉴 보기
    グラフィック=シン・ヨンホ
    TOP